ベウタナミアと僕

吐血

ベウタミアウナがいなくなってしばらくが過ぎた。

僕は彼がいないとバランスがおかしくなってしまうので
激しく転んでは一年中いつも口の中が傷だらけだった。

ベウタミアウナを探して旅をした。

とうとう彼のことを見つけたのだが
緊張か興奮か僕は駆け寄る瞬間
いつものように大転倒をした。

大きな音を出した僕を見つけて
「久しぶりの血の味はどんなんだい?」
と、口の中を激しく切った僕にベウタミアウナは言った。

「今までずっとそばにいなかったのに僕の事を分かったつもりかい?」
僕はここのところ毎日のように口の中を切っているし、
血の味が毎日少しづつ変わっているのだって知っているんだ。
とろとろと口から血がこぼれるのを感じながら僕は思った。

彼は僕の言葉を聴くと悲しい顔をぶら下げて
ゆらりと背を向けて悲しそうに歩き始めた。

僕はベウタミアウナのことを責めたいわけではなかったのに。

もっとそばにいてくれたら、
もっと僕の事を分かってくれたら、
いろいろと話せたら、
そんな事を伝えたかったのに。

新しい言葉を選んで君に話しかけようと思ったときにはもう
森の茂みに君は見えなくなってしまっていた。









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